"京都"
2008.2.9 京都が好きだー、京都が好きだー、と長年にわたる訴えが天に通じたのか、この一年で5回目の京都ロケ。「おい、京都だよ」と聞くだけで、ただひたすらに嬉しい。何が良いってさ、メシが美味いんだよねーくいもんがさ。とにかく毎回何かしら「美味いっ」と力強く呟いてしまうのが京都ってトコなわけさ。しかも今回、過ごしてみれば全てが美味い、究極グルメ行となったのだから堪らない。いやー良かった。胸にしみいる程の美食の数々をそっと報告致しましょう。まず初日、翌朝早い撮影の為に前泊するので、夕方までに京都入りせよとの事。当然余裕を持って京都に入ったボクが、最初に向かったのは駅から歩いて5分、予てから噂の「第一旭たかばし本店」。コクのある、それでいてサラッとした豚骨醤油スープにしっかりした麺、たっぷりの薄切りチャーシューと青ネギがドサリ。今、正に食べたいラーメンがこちらの「特製ラーメン」だ。一説には「銀座、共楽に似てる」との声もあるが、僕はフィーリングは築地の「井上」に似ているとも思う。この二つの店のラーメンを足して2で割ったと思って頂ければ良いだろう。とにかく良いラーメンだ。チェーン店だということだが東京には店舗が無いようである。「ならばオレが・・・」などと妄想しつつ大満足で店を出て、京都タワー地下の銭湯にて一汗流すとそろそろ集合時間に。スタッフと合流してホテルに荷を下ろすと、もう晩ごはん。「今日は中華料理にしましょう」と向かったのは五条大橋近く、大和大路の「北京亭」。料理人のおっちゃんとシャキシャキしたおばちゃんの二人で切り回している、カウンターだけのこじんまりした店だが、地元のファンが入れ替わり立ち替わり現れてはむしゃむしゃと食べていく。我々が頼んだのは餃子、八宝菜、エビチリ、かに玉、豚の唐揚げ。すべて美味い。しかし、となりに座ったサラリーマン2人が頼んでいたのはギョーザ4人前とクラゲの冷菜盛り合わせで、この盛り合わせがサラダやらチャーシューやら一手間かけた小品が色々乗ってて、かなり通で美味そうなチョイスだった。次回はこれで行こう。とにかく何んだか京都っぽいなあ、と思わせるオツな店。はっきり言って一見さんに対してのおばちゃんの態度は冷たい。しかし、それが京都だ。最近感じの悪い京都が少なくなったなあ、京都も軟化したなあ、とやや嘆いていたところだったから丁度良い。世界に開かれた京都なんてシャラくせえ、まっぴらごめんさ。感じ悪くて結構。ビギナーの冷やかしはお断りだよ。さて翌日。晴れたり雪が降ったりとめちゃくちゃな天気にもかかわらず、撮影は好調に進んで昼飯は嵯峨釈迦堂の「おきな」で湯豆腐定食。このとうふが凄く美味しいのだが、小鉢に盛られた出汁で炊いたガンモドキもそうとう美味い。中に百合根と銀杏が入っている宝箱的な憎いやつだ。聞いてみると「おきな」のすぐ向かいにある「森嘉」の白とうふと飛竜頭との事。こちらの豆腐屋さんは偶然だが次の日に取材の予定が入っていて、当日取材後に撮影用に用意して頂いた白とうふに、こっそりお醤油をかけて頂いて、やっこで食したがこれも絶品であった。木綿豆腐なのにつるんとしててプリンみたいな感じ。更に、異様に美味がっている我々を見た職人さんが「よかったらこれもどうぞ」と揚げたての飛竜頭にお塩をぱらりとして持ってきてくれたのだが、これがまたバカ美味。ホワホワッ、ホクッて感じの遊び心が最高。さすがに豆腐は東京まで持って帰れないので、厚揚げと油揚げ、飛竜頭を狂ったように買込んだ。油揚げは家に帰ってすぐにコンガリと焼いて、生姜醤油で食べたが、これもビックリするほどサクサクで超美味でありました。おっと、書いてるウチに興奮してどんどん長くなってしまったのでちょっと休憩します。つづく!
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