"岡山・倉敷"
2006.4.20 久々に倉敷を訪れた。撮影が終わってから美観地区をぶらぶらしてたら、以前来たときにも居た凶暴な白鳥がまだ居た。元来、白鳥ってやつは気の荒い生き物らしいが、倉敷のこいつは特に恐ろしくて「あら、可愛い」などと近づこうものならガブリッとやられた人もいるそうな。それに比べてお隣の岡山の人間のフレンドリーなことと言ったらどうだろう。何だかやたらとサービス精神が旺盛。それもちょっと独特な感じで、名古屋と鹿児島の人を足して2で割った感じ。わかりますか?たとえば、宿に着くといきなりマネージャーとコック長が出てきて、タクシーから荷卸しのお手伝い。ササッとエレベーター前まで運んでくれて、そこで一言「お食事は済まされましたか?うちでも気さくに食べれますよ」と、この「気さくに」がしぶい。面白い表現だ。「どんな感じですか」「洋食です」「今日はさかなとか食べたいんですが」「分りました。じゃあまたタクシー呼びましょう」と澱みが無い。部屋に入ると決して広くはないが、まあ、マアマアだ。ビデオが見れるテレビもあるし、ゆかたまで付いている。これで朝食付きで4000円だもの。東京なんかクソだわ。呼んでもらったタクシーに乗って街に出ると「朝夕食付き3950円」というホテルも在り「カプセルじゃないよねえ」と驚愕しつつ小体な割烹料理屋に入ると、愛想の良いオカミさんが「仕事?おなか空いてる?食べれ食べれ」とシャコ、サワラ、筍などなど春の幸をとっとと出してくれる。そしてそれが全部美味しいの。「長男は駄目だー。次男の方が要領がイイよー」などと我々には関係のない話しをズーッとしてたけれど、それがちっとも嫌じゃない。ちょっと押しの強い感じがあっても、ココロが暖かいから人間が可愛らしく思えるんだな。「え、なに?温泉が好き?スーパー銭湯しかないけどねー。じゃあ何々通りを真っすぐ行ってああしてこうして」と親切に教えてもらってしっかりフロまで入りました。地方はいい。人がいい。
|