"村上弘明"
2007.6.8 最高ね。今までに撮影した芸能人の中でピカイチ。とにかく人柄が素晴らしい。テレビの対談番組なんかで見ると物静かなイメージだけど、実際の本人はとてもホットで、ユルくて、無邪気ともいえる位に明るいお人だ。「秀吉」の明智光秀、「新撰組血風録」の土方歳三などなど、もともと僕はこの人の大ファンだったから「もしも嫌な人だったらどうしよう」と心配だったが、初見の挨拶でその不安は即座に吹き飛んだ。「カッコイイ写真、お願いしますね」ニヤリと笑ったその目は、酸いも甘いも知り尽くした大人だけが持つ、穏やかで軽やかな光を放っておった。僕は瞬時に「ああ、この人は解っている」と決めつけた。「こんなのどうかな?それともこんなのは?」今回の撮影は従来通りの時代劇用の撮り方ではなく、リアル感を重視したライティングと自然な表情を狙ったものだったが、村上氏は事前にしっかりとラフをチェックしていて、こちらの要望を把握していたようだ。「はいはい、じゃあそれ、やってみよう」「いや、それはちょっと、違うかな」「ボーッとしつつ、何気なくカメラ目線、とか、どうかな?」としっかりと自己主張しながらもユーモアも忘れない。僕はこういう何事に対してもストレートな人間が大好きだ。一緒にいて気持ちが良いからね。こういう人のそばに居るのが一番イイ。「そろそろビールが呑みたいな、へへへ、嘘だよ」熱の入った撮影はなんと2時間に及んだが、イヤな顔一つしない。ホントすげー良い人なんだ。そして最後には自ら握手を求めて来てくれて「ありがとう。ありがとう。あとはよろしく」と颯爽と帰ってゆく。爽やか、恰好良い。あっぱれ日本男児。唯、ここまで降りて来てもらっちゃうと嬉しいやら、申し訳ないやらで、とても「サイン下さい」とは言えなかった。家族ぐるみでファンなのに、失敗した。何か急に恥ずかしくなっちゃって。
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